昨日の前編に引き続き、後編です。

AppleStoreで時間を食い過ぎたので、店に入って昼食を取っている時間はなく、コンビニで買ってルーセントタワーへ。

ルーセントタワーに本社を構える、株式会社エイチームさんの会議室をお借りしてのセミナーとなります。

会議室を無料で利用させていただくだけでなく、当日の為にフリーの無線LANまでご用意していただいていました。
これは助かりましたね。
プレゼン聞きながら、そのアプリをダウンロードするのに役立ちました。



今回のAppbankジャパンツアーは、前日のオフ会と、この日の勉強会と二本立。
オフ会はユーザが、勉強会は開発者が集まっていると言う感じでしたね。
もちろん両方出席している人も何人かは見かけましたが、雰囲気からして違う感じでした。



定刻13:00過ぎに、Appbank代表:村井さんのでお話で始まりました。
「Appbankと名古屋」と言うタイトルで場の雰囲気を作っていました。
いつもながらに思いますが、話が上手です。
その場の雰囲気を察知しながらお話されている感じがします。



さて、当日の構成は三部。
  • プレゼン大会
  • アプリ勉強会
  • 懇親会



では、プレゼン大会から。
発表者は12名。個人開発者もいれば、会社を代表してる人もいます。
それぞれご紹介しますが、要点だけ書きます。



1.株式会社ユニタック 高橋さん「縦型カレンダー
ご自分が手帳マニアらしく、自分が欲しい手帳アプリを開発。
有料アプリのトップになったことがある。
Appbankツアーでプレゼンしてから伸びが良い。

39)
 「縦型カレンダー」(170円)



2.RU Apps 臼井さん「do やせトレ
今までに3アプリのみ開発。全体で約30万DL。
いかに続けることができるかを主眼に置いて開発。
回数ではなく秒数・寝ながらできる・動かない人レベル 等。
グラフ機能、マイトレ機能、消費カロリー、アイコンバッチ搭載。

32)
do やせトレ」(250円)



3.伊与田さん「goofy frog
coronaSDK(2Dゲーム開発用のツール)を使用して開発。
開発当時GameCenterがなかったので、openfeintを採用。
次期バージョンアップでGameCenterに対応。

32)
goofy frog」(85円)



4.Voyage Group ECナビ 名古屋ラボ 外木さん「みんなの就活Deta2011
学生ばかり男ばかりで立ち上げた会社「名古屋ラボ」開発。
エントリーシートの集合知。

41)
みんなの就活Deta2011」(無料)



5.北村さん「Rabbit Maze
個人開発者。2009年にリリース。
6種×10面、計60面遊べる。
自分で迷路を作成し保存する機能がある(これスゴイ)
Think It にゲームアプリ開発講座として「Rabbit Maze」のソースを一部公開している。

48)
Rabbit Maze」(170円)



6.加藤さん「Metronome bounce
Metronome Pro」と言う普通のメトロノームアプリを先に開発。
世界中の音楽関係者から評価を頂いた。
しかしメトロノームは子どもには分かりにくいので、より子ども向けに、音楽を好きになってもらうために開発。

25)
Metronome bounce」(170円)



7.勝山さん「Picassoピカソ」
iPhoneに貼るだけで、画像・動画が、裸眼で3Dに見えるフィルム。
視差バリア方式(パララックスバリア方式)を採用。
Picassoカメラと言うアプリでの撮影が必要。
通常撮影もアプリで加工できる機能をいずれ採用する。
普通の2D画像・動画もフィルムを貼ったままで見れる。
※アプリ・フィルムとも2012.01.21時点では未発売。2月に発売予定。
販売予定価格:3,000円程度

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8.goodia株式会社 深野さん「赤ちゃんパラパラ日記 baby baby
2011年4月創業、月イチペースでアプリをリリース(全て無料)
コンセプトは以下。
  • 子どもの成長を感じる
  • 一日一枚撮影の一言日記
  • 写真のパラパラ再生機能
設定では、速度調整、Twitter投稿、カメラロール保存などができる

45)
赤ちゃんパラパラ日記 baby baby」(無料)




9.水野さん「ねこパネル 〜学んで遊べる知育神経衰弱〜
対象3〜9才の神経衰弱ゲーム。
5段階の難易度ごとに6種類のゲーム(計30種)
国旗/国名、ひらがな/ローマ字、ひらがな/カタカナ など。

59)
ねこパネル 〜学んで遊べる知育神経衰弱〜」(170円)



10.株式会社エイチーム 高崎さん「Camelog −カメログ−
写真共有SNS。
気軽に無料で使えるをコンセプトに開発。
位置情報添付、文字入力機能を搭載。
AR機能により、アプリをかざすと、その場所にある投稿された文字が見える。

02)
Camelog −カメログ−」(無料)



11.株式会社LITTLEN STAR 岩本さん「くるまきカレンダー
ターゲット:一日の予定が少ない人(1〜2件/日)
男性よりも女性向け
任意に休日設定ができる。
マルチコピー機能:不定期予定を簡単にコピーできる。

32)
くるまきカレンダー」(170円)



12.CALM DESIGN 小野さん「drops
coronaSDKを使用して開発。
コンセプト:シンプル、イージー、ビューティフル
ターゲット:非ゲーマー、簡単な操作を求めるユーザー、静かに楽しみたいユーザー。
BGMを自作し、iTunesから無料配布。BGMからもアプリの購入を促す。

13)
drops」(85円)



■■ coronaSDKとは ■■ 日本coronaの会解説
  • 元adobe社員が開発、ansca社。
  • Luaと言う言語、javaもobjective−cも使わない。
  • flashに近い。
  • 物理演算をやってくれる。コードが短い分、バグ発見が容易。
  • androidにも対応。
  • camera、GPS、加速度センサーにも対応。
  • html5でも近いことはできるがネイティブ機能は使えない。
2012.02.25 13:00〜 ハンズオンセミナー in 名古屋 開催
 → ATND



ズラズラ〜っと書き連ねてしまいましたが、個人的にスマッシュヒットだったのは、「Picassoピカソ」です。

プレゼン大会の休憩中に実際の画像・映像を見せて頂きましたが、見事に奥行きが表現されていて、まさに3D。
ありがちな目が痛くなるような感覚もなく、自然な3Dでしたね。
フィルムが3,000円、アプリも有料だと思いますが、コレは買いです!
2月の発売が待ち遠しいです。



今回、twitter投稿による聴講者の投票で最優秀賞が決まります。
栄えある最優秀賞は、加藤さんの「Metronome bounce」!

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「イイ!」と思ったものにどんどん投票していくので、全部に投票した人もいるかも知れません。
また、アプリが良かったのか、プレゼンが良かったのか、発表者が良かったのか、何が良くて投票するかも聴講者の自由です。

何票集めたのか、二位との差はどれぐらいだったのかなどは発表がありませんでしたが、納得の最優秀賞でした。



後半戦は、アプリ勉強会。



まず一つ目は、株式会社ゼペットの宮川さんによる、Unityの紹介。

Unity とは、3Dゲームを製作・開発するためのツールです。

iPhone、Android、PSPなどにも対応していて、ビルド時に対象を選ぶだけの、超簡単操対応。
3Dゲームと言うと、レンダリングなどに物凄い時間がかかるというイメージですが、このツールで行うと、ツールが持っている機能だけで、ほぼ全てのことができてしまいます。

勉強会の中でも、宮川さんが簡単なパチンコゲームを作りましたが、ものの5〜6分で、それなりの形になっていました。このツールを使うのと使わないのでは、工数にかなりの差がでるでしょうね。もちろんちゃんと作るにはかなりの時間を要しますが、ただ動かすだけであれば、僕にもできそうな感じがしました。



続いては、会場でもある、株式会社エイチームの奥田さんによる、Camelogの開発裏側。

関係者は、企画・開発で7人ほどだが、入れ替わり立ち替わりなので、普段は2〜3人でやっている。
先にAndoroid版がリリースされ、後にiPhone版がリリースされた。
撮影した写真自体はアプリには持たせず、twitpicにアップしていたが、バージョンアップ時などにトラブルが発生しやすい。後にyaplogも追加、さらに自社サーバも追加し、体制を整えた。
サービスのコアな部分を他社サービスに頼ってはダメ。

無料の写真SNSで自社サーバを持つとなると、コストもそれなりに掛かりますね〜。
個人で行うのは厳しそうですね〜。



同じく株式会社エイチームから、柴田さんによる、「麻雀 雷神 -Rising-」のプロモーションについて。

基本として抑えること
  • アイコン、説明文はしっかり作る
  • アイコンだけで何かわかるように
  • 強豪が多いものは個性的なものにする
    (普通の麻雀アイコンでは埋もれてしまう)
  • タイトルと説明文には麻雀の文字を入れる

レビューサイトの紹介を狙う  詳細紹介
アプリの魅力を伝える文章 熱意
ニュース性が高い  国内初

ニュースサイトの掲載を狙う 概要紹介
口コミを誘発する仕組みを入れておく
投稿機能  上がった役、点数、スクショ、URL、ハッシュタグ

レビューに誘導する
ポップアップを表示する。
固くない文章で、改善のため、良くするためと言う目的を明確に
ある程度遊んでもらった後に表示された方が、高評価を得やすい

ソーシャルメディアの活用
ファン用ページを作る
ユーザーと交流しコアなファンを作る
ユーザーサポートを充実、twitterやメールを利用し、バグやクレームがレビューに書かれない様に誘導する
Twitterをマメに検索し情報を拾う→即対応
勤務時間外でも対応。レスポンスは重要!

広告でランキングを狙う
クリック課金 15円
インストール課金 100円


無料アプリのダウンロード数目安
総合トップ  50000DL/日。有料は1/10ぐらい
今日DL×3+昨日DL×2+一昨日DL×1   ランキングロジック

お金を稼ぐことは必要だが、良いアプリを使ってもらう事を目的に!


個人的には勉強会の中で一番興味があったので、多くなってしまいました。



最後は、Appbank代表の村井さんです。

笑いの多い講演でした。さすがは村井さん。

どんなアプリを作るのか
シンプルなもを作る。
複雑なものはすぐに捨てられる。
定番で売れ筋のものは2010年から売れている。
機能が絞りこまれたシンプルなものがほとんど。

iPhoneらしいものを作る
シンプルに通じる
海外の通信速度は100倍遅い
重いものはNG

最初から全力で
やるんであれば、中途半端にはやらない
2012年はターニングポイント



アプリ開発者ではない(一昨年春に挑戦し断念)僕にとっては、プレゼン大会がメインのイベントでしたが、それぞれの講演を聞いていると、またやってみたくなりましたね。
少し前と違い、XCodeのみがほぼ唯一の開発手段ではなく、UnityにしてもCoronaSDKにしても、便利なツールが多く出てきています。
もちろん他にも手段はあります。

この後の交流会で知り合った方にも「今から開発始めます」と言う人もチラホラ。初心者ばかりを集めて共同勉強会を開催したいと言う方もいました。
そこに混ぜて頂きながら、少しずつやってみようかな〜。

以前挫折したのは、「こんなアプリが作りたい!」って言うものが無いからだと思うんですよね。
HTMLができるようになったのは、作りたいページがあったからでしたので、やはりそこを確定しないことには始まりませんね。



最後は交流会。
冒頭にも書きましたが、前日のオフ会と違い、開発者が多い今回。
話題はプロモーションや開発ツールが多かったです。

今回もじゃんけん大会があり、3Dフィルム「Picasso」や、iPhoneアプリ開発の本がもらえました。

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僕はダメでしたけどね。

iOSプログラミングブックは、プレゼン大会の優勝者、加藤さんが共著で書かれている本です。



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オフ会・勉強会と多くの方と知り合いになりました。
これらの方々とSNSで交流を続けながら、iPhoneをますます好きになり、自分でも何かしらの結果が出るようにしていきたいと思います。


すげぇ、長くなってしまいました。
読んでいただき、ありがとうございました。

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