2/10の日曜日の午後、『Google Analyticsアクセス解析セミナー』に参加してきましたが、内容を書き出したら、メッチャ長くなってしまったので、概要版と詳細版に分けることにしました。

こちらは詳細版ですので、まずは概要版を御覧ください。
概要版と被る部分もありますが、その方がわかりやすいと思い、敢えてそのままにしていますので、ご了承を。
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関連記事:[概要版]GoogleAnalyticsがちょっと分かった気がする。と思えるセミナーに参加してきました。



今回のセミナー内容は以下で構成されています。
  1. アクセス解析の基本
  2. レポート画面のセッティング
  3. 標準レポート
  4. ケーススタディ



1.アクセス解析の基本

GoogleAnalyticsとは?
GoogleAnalyticsとはアクセス解析のツールであり、アクセスアップのための魔法のツールではありません。
モノサシやビーカーと言った、計測器具です。

仮説と検証を行う
GoogleAnalyticsを導入して、訪問者数やPV数が分かるようになっても、数値を見ているだけでは得られるものは少なく、意味がありません。
「仮説→サイト変更→指標をチェック→サイトを改善」と言ったPDCAを回してこそ、意味のあるツールとなるのです。
 
指標の変化をチェック
毎月PDCAを回せば、一年で3倍のPV数アップも可能です。
毎月10%ずつPVをアップさせれば、1年後にはほぼ3倍。

ディメンションと指標
何をどのようなモノサシで測るのか。
参照元別にPV数を測るなど、指標が必要です。
 
PVはいわゆるミックスジュース
PV数をミックスジュースに例え、ミックスジュースが美味しくなった、不味くなったは飲むことで分かるが、何故かは分からない。
どのフルーツの比率を上げたのかなどを分析するツールがGoogle Analyticsです。

メニューの並びにも意味がある
メニューの並びは、アクセス解析をする上での順番通りに並んでいます。
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  • ユーザー:どのような人が
  • トラフィック:どこから
  • コンテンツ:どこを見て
  • コンバージョン:何をした
※一般のサイトではコンバージョンが重要

ユーザー数
クッキーによって識別され、ウェブブラウザで認識している。
同じ人が同じPCのから見ても、別のブラウザなら別々にカウントされます。 
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訪問数
同一の訪問者がサイト閲覧を開始して終了するまでで認識。
訪問を終了したとみなすパターンは以下。
  • 30分以上放置された場合
  • 別の広告からきた場合
  • 日付が変わった場合

PV数
ページが表示された数。正確には、Google AnalyticsのJavaScript実行された数。
JavaScriptは無効になっているとカウントされない。

直帰率
1ページのみで離脱した場合を直帰と考え、訪問者数のうちの直帰した率。
直帰の場合、滞在時間はゼロとなる。
直帰率の高いキーワードがあっても、悪いかどうかは分からない。
そのページが1ページで完結していれば、直帰率は高くなる。

離脱率
離脱数÷PV数
そのページを離脱した最後のページ。
コレも、高いからといって一概に判断できない。
どのページからでもいずれは離脱するのだから。

新規訪問の割合
ユーザー数同様、ブラウザで識別される。
新規訪問が多い少ないは、一概に良い悪いが判断できない。
新規が少なすぎると、それ以上伸びにくいことになる。



2.レポート画面のセッティング

レポート画面のセッティングは、適切に行わないと正しく解析できません。
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表示期間
先月と今月、先週と今週と言った比較もできるが、注意点もある。
比較をするなら同じ条件で比較すること。
同じ5日間でも、月〜金と、土〜水で比較しても意味が無い。

表示単位
時間別、日別、週別、月別、
日別だとバラツキがあるので、長期的に見るなら週の方が見やすい。

バブルチャート
三つの指標を同時に確認できる。

メモ
何をしたか、イベント書き込んでおくと、後の分析に使える。

グラフの指標を変更できる
セカンダリディメンションを使えば、二つまで設定できる。
タイトルとキーワードなど。
同じ記事でも、OSの違いや、PCかモバイルかなど、切り口はたくさんある。 

アドバンスフィルタ
絞り込みができる。
グラフにも反映できる。
and条件、 or条件でより詳細に抽出できる。
OS、機種、などで絞り込む。
例)個別ページはそのまま離脱する人も多いが、カテゴリページは次のページに行く人が多い。
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各結果の表示形式
それぞれの特徴があるので、自分が見たいデータによって表示形式を変えると良い。
  • 表形式: ページごとの解析が分かりやすい
  • 円グラフ:割合が分かりやすい
  • 棒グラフ 指標の大小が分かりやすい
  • サイト平均と比較:全体との比較ができる 参照元で比較できる
  • ピボット:記事ごとにどこから来たかが比較できる
  • ソート:昇順、降順並べ替え
初期設定の表示件数は10件だが、件数を多くして多くのデータを見た方が良い。

アドバンスセグメント
ノーリファラ:メールのURLやツイッターのアプリ内のブラウザで見るとノーリファラになる。
セグメント別にグラフが別れる。
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カスタムセグメント
好きな切り口を作れる スマホのみ、日本以外、Macのみ など。
テスト、編集もできるので、指標にあった設定を行う。

コンバージョン設定
訪問者が、どの様にページを進んだかを見ることができる。
例)詳細ページ→申込ページ→完了ページに遷移してもらいたい
その通りに進んだ人が何人か、申込ページまで人は何人かが分かる
コンバージョン数のグラフも見れる。



3.標準レポート

標準機能のレポートが数多く搭載されていますが、それぞれで分かってくる内容が違います。
また、一方向からデータを見るのではなく、必ず複合して見ることが大切です。

新規とリピーター
どちらが多いと良いとは一概には言えない。
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OSとブラウザ
組み合わせで、直帰率が異常に高い場合はデザインが崩れている場合が多い。
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参照サイト
セカンダリにランディングページを設定すると良い。
同じ参照元でも見にきているページは違う。
どの参照元からは、どの記事が人気があるのか、傾向が分かる。 
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オーガニック検索
広告ではない検索から来た場合の数。
広告は有料検索に入るので、別のカウント。
これもセカンダリにランディングページを設定すると良い。
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全てのページ
平均滞在時間で見比べると良い。
トップページの離脱率が高い場合は注意。
デザインやメニューの見直しが必要な場合が多い。
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ランディングページ
最初に見にきたページ。
セカンダリに参照元を設定すると良い。
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離脱ページ
最後に見ていたページ。
あまりにも離脱率が高い場合は、ページを見直した方が良い。
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アドセンス
クリック率だけでは意味がない。
ページ表示回数が5以上のみで絞る等の条件があった方が良い。

ページ解析
メニューの種類や並び順の参考になる。
どのページのクリック率が高いかが分かる。
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4.ケーススタディ

毎日、毎週、毎月と言ったタイミングでチェックする。
継続して計測して行かなければ意味がありません。 

確認する内容
毎日:日々何が起こっているのか
毎週:先週の作業の結果は
毎月:前月との比較、前年同月との比較 

マイレポート
レポートを自分でカスタマイズができる。
まずはウィジェットの追加。
一時的なピークを除外するカスタムを作ってやると現実的な数字が分かる。

SNSの比較
Facebookからの流入と、Twitterからの流入を比較する。
SNSの使い方や、効果が計測できる。 

OS比率の比較
最近はモバイルが多い。
各数値の比較はモバイルとPCを分けて行う。
モバイル用の記事でも、PCから見られている場合が多い。

何で増えたのか調べる
アドバンスセグメントで流入元やキーワード、ランディングページを調べることで、アクセスが増加した理由が分かる。
設定すれば、自動でメール送信することもできる。
普段は、内容の確認だけにしておき、何かに気づいた時だけ保存しておく。



まとめ

たくさん書きましたが、ぼちぼちと活用していきます。
その過程で気づいたことがあったら、エントリーしますね。